皆さんは、眠りにつく時や、リラックスしている時、自分の舌がどんな形をしている
かご存知ですか?
体に正しい姿勢があるように、舌にも平常時の正しい位置があると考えられていま
す。
今回はそんな舌と歯の関係についてお話してみたいと思います。
上あご前方、前歯2本の根本の近くにある小さなふくらみ。
「スポット」と呼ばれる場所がそこにあります。
この「スポット」に舌の先が当たっていることが、正しいポジションにおける1つ目
のポイントです。
つけ加えると、スポットに触れているが、歯には触れていないという状態がベストで
す。
次に2つ目のチェックポイントは、舌全体が上あごにくっついていることです。
この時、出来るだけ上あごとピッタリくっついていて、すき間がない方が良いといわ
れています。
ぜひ、みなさんの舌の位置を確認してみてください。
いかがだったでしょうか?
これら舌の位置が乱れることを「舌癖(ぜつへき)」と呼びます。
聞き慣れない方もいらっしゃると思いますが、読んで字のごとく舌の癖のことです。
舌癖にも「舌突出癖(ぜつとっしゅつへき)」、「咬舌癖(こうぜつへき)」など複
数の種類がありますが、
実はこの舌癖、咬み合わせや歯ならびに悪影響を及ぼす可能性があると懸念されてい
るのです。
皆さんご存知の通り、歯列や咬み合わせはとても大切です。
審美面はもちろん、健康面、むし歯や歯周病へのリスクもあります。
咬み合わせや、あごの位置が少し気になるなという方がいらっしゃいましたら、
ふとした時、舌のポジションを確認してみるのも良いかもしれませんね。
舌はあまり人の目に映らない部位ではありますが、
舌を意識することで笑って過ごせる健やかな時間を増やしていけたら素敵だと思いま
す。